株式会社渡久山設計

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中城公園自然共生エリア遊具広場トイレ

令和元年に行われた沖縄県アンダー40コンペ金賞受賞の中城公園自然共生エリア遊具広場トイレが5月1日に完成しました。中城公園内の自然共生エリアにある遊具広場には、人気のトランポリン遊具の近くにトイレがなかったことから、親子が利用でき、障がいのある方にも配慮したトイレを整備する運びとなりました。

コンセプトは 「森にうかぶ 雲のなかみち」
南遊具広場に設けた新たなトイレと休憩所は、やわらかなカーブを描くルーフの下、人々を優しく迎え入れるボーダレスで寛容なかたちとし、なだらかな丘陵に合わせ重ねたルーフは、さながら、森に浮かぶ雲のよう。癒しの影を落とし、雨で大地を洗う雲は「憩い」と「浄化」の場にふさわしいモチーフとなったと思います。自然のリズムをもって樹木や景色と呼応し、月や鳥たちを迷いなく導く「雲のなかみち」のように、すっと目に映え、楽しげなつくりとしました。

ルーフ、トイレ帳壁、目隠し板、ベンチには沖縄県産のHPC(ハイブリッド・プレストレスト・コンクリート)を採用することで、鉄筋コンクリートに比べ、厚さわずか6㎝と薄く軽やかな造形を表現できました。軽量で耐久性が高く、環境負荷低減への貢献も意識しつつ、だれもが心地よいと感じる開放感のある空間を確保しました。みなさんに大切に使ってほしいと思っています。ぜひ、公園に遊びに行った際に、ご利用ください。

2022年5月13日