2022 年7月29 日にHACCP 対応施設 石垣みるくセンター(⽯垣市⽣乳加⼯処理施設)が完成しました。

2018 年に公布された「改正⾷品衛⽣法」により、⾷品を取り扱う事業者に対して安全で衛⽣的な⾷品を製造するための管理⽅法であるHACCP の導入が義務づけられました。
この施設はHACCP 導入における各種基準を満たした施設であると同時に、八重山地域の学校給食用牛乳の安定供給が図れる施設としての整備が求められました。
設計では、衛⽣的重要度に応じたゾーニングを⾏い、⽣産性向上のために効率的な⽣産ライン及び作業動線を検討しました。そして、使⽤材料は耐久性に優れ、衛⽣的でメンテナンスが容易な材料を選定しました。

設備面でも、ゴミや虫など、外部からの進入を防ぐためにパイプフードや各種配管等の様検討に加え、各部屋の気圧管理を⾏うなど、多くの配慮がなされています。

⽯垣島での⼯事であったため、⼈⼿不⾜や資材輸送など、条件の厳しい⾯もありましたが、無事に建物が完成したことは、⼯事に携わった全ての関係者の努⼒があったからだと思います。

今後、この施設において生産された安心・安全な乳製品が多くの消費者の手に届き、喜ばれることで、乳製品加⼯業者や酪農業者だけではなく地域の活性化になればと期待しています。

※HACCP：食の安全を確保する世界標準